林 貴哉 講師
はやし たかや
連絡先 | hayashi_takaya_x★mukogawa-u.ac.jp (注)★を@に変えてお送りください。 |
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担当教科 | 日本語学概論、日本語学特講、日本語表現演習、異文化間コミュニケーション、英語で読む日本、海外文化体験演習など |
専門領域 | 応用言語学、在外ベトナム人研究、日本語教育学 |
所属学会 | 言語文化教育研究学会、日本教育社会学会、公益社団法人日本語教育学会、日本オーラル・ヒストリー学会、JASAL(日本自律学習学会) |
経歴 | 大阪大学文学部人文学科卒業。 大阪大学大学院文学研究科文化表現論専攻博士前期課程修了。修士(文学)。 大阪大学大学院言語文化研究科言語文化専攻博士後期課程修了。博士(言語文化学)。 大阪大学博士課程教育リーディングプログラム「未来共生イノベーター博士課程プログラム」修了。 甲南女子大学、同志社大学、立命館大学にて授業を担当(非常勤)。大阪大学国際教育交流センター特任研究員、特任助教を経て、現職。 |
主な業績 | 書籍 論文 |
担当する授業の内容・魅力 | 皆さんの身の回りには「言葉や文化の壁」は存在していますか。そのような「壁」はなぜ存在しているのでしょうか。また、「身の回りに言葉や文化の壁はない」と感じている人は、誰か他の人の視点に立ったら、日常生活の中で「壁」となることはないか探してみてください。 |
研究の魅力 | 日本は1978年から2005年までベトナム難民の定住受け入れを行ってきました。ベトナム難民が日本での生活を始める前に受講することができた日本語教育は3か月から4か月程度で、それ以降、日本語教育を受ける機会がないまま40年近く日本で生活されている方もいます。私は、難民として来日したベトナム系移住者が日本での生活の中でどのように日本語を学習してきたのかを明らかにすることを目的に研究を開始しました。 |
紹介したい一冊 | 『日本語を書く部屋』(リービ英雄)について紹介します。 東京都新宿区にある「部屋」。そこで日本語を「書く」のは、少年時代を香港、台湾で過ごし、その後、アメリカ合衆国と日本を移動しながら生活してきたリービ英雄さんです。本書で焦点が当てられているのは、日本語を聞いたり話したりすることでも、読むことでもなく、また、日本語を他の言語に翻訳することでもなく、自分の「日本語」で自分の考えを「書く」ことについてです。その中で「日本語は誰のものなのか?」という問いが示されます。日本語を「母語」とする人だけではない多様な日本語の使い手と自分がどのように向き合い、また、自分自身も日本語を書くことに対してどのように向き合っていこうかと考え直すきっかけとなる一冊です。 |