日文ナビ

2023.5

短期大学部　日本語文化学科　在学生、ご家族、卒業生のみなさま

　先日、５月１日に本学のホームページで発表されたように、短大　日本語文化学科では、2024年度（令和６年度）以降の学生募集を停止することとなりました。今年の４月に入学された短日１年生をもって「短日」の長い歴史に幕を下ろします。

　短大の日本語文化学科（旧･国文科）は1951年（昭和26年）の開設以来、たくさんの有為な卒業生を社会に送り出してきました。昭和・平成の時代には短大進学者はとても多く、本学短期大学部は社会的に重要な役割を担ってきました。しかし令和となり、少子化の影響やコロナ禍もあり、短大進学希望者が減少する状況となりました。結果、学院としても苦渋の選択として、今回の決断に至りました。短日で教えてきた教員としても残念でなりません。

　在学生のみなさんは募集停止と聞いたとき、さまざまな不安が心をよぎったことでしょう。授業はどうなるのか、学生生活に支障はないのかと。しかしご安心下さい。私たち武庫川学院の教職員は、みなさんが卒業されるまで、責任を持って授業を行い、生活面や就活などの支援を続けて参ります。担任をはじめ、さまざまな教員がこれまで通りにみなさんをサポートします。ですから心置きなく、卒業までの時間を有意義にすごして下さい。

　また、ご家族のみなさまには、多大なるご心配をおかけしていることと存じますが、われわれ教職員はこれまで以上に丁寧に、教育や生活面での指導にあたる所存です。卒業まで安心して、ご息女をお任せ下さい。

　卒業生のみなさまは、強い衝撃をもって今回の措置を受け止められたことと存じます。これまで積み重ねてきた長い歴史を想うとき、募集停止という決断はたいへん重いものです。母校がいつもそこにあるという安心感はなにものにも代えがたく、みなさまの喪失感は計り知れません。しかし短日の募集状況を鑑みて、今後は大学・日本語日本文学科に全力を注ぎ、社会に貢献する素晴らしい人材を輩出することで責任を果たしていこうと私たちは決断しました。これからも引き続き、日文学科を応援していただければ幸いです。

　これまで、短期大学部　日本語文化学科をご支援くださいましたみなさまに深くお礼申し上げますとともに、今回の学院の決定に何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

短期大学部　日本語文化学科　学科長　山本欣司