2015.02.19

木下ゼミについて

maru 研究室だより tag 木下ゼミ

日本語の不思議発見

「来週の出張は部下の田中を行かせます」と「部下の田中に行かせます」とはどのように異なるのでしょうか。無意識に使いこなしている日本語ですが、自分自身に問いかけてみてもその仕組みを説明するのは容易ではありません。けれども、文章や会話など、実際の使用例を見て丹念な分析を積み重ねていけば、日本語話者が心の中にどのような辞書を持っているのか、どのような文法知識を用いて日本語を話しているのかがわかってきます。日本語に特徴的なものの見方があり、それが仕組みとして日本語の中に塗り込められているさまも明らかになってきます。日本語について不思議を感じ、新しい世界を探究してみませんか。

「偉大な教師は内なる心に火をつける。」教育学者ウィリアム・ウォード氏の言葉です。先生・学生関係なく、遠慮のない議論が交わされる、それが木下ゼミの強みです。自分が一〇〇と思ったものを、〇と否定されることもあります。しかし、その否定が何よりもの成長に繋がるのです。切磋琢磨、まさにこの言葉が私たちです。私たちは、誰かの心に火をつける人間になるために、このゼミに入りました。あなたは何のためにゼミに入るのですか?

(四年 中村和可奈)