日本語ライティングでは、社会に通用する文章作成の基本を学びます。
基本中の基本としては、漢字を読む・単語を使う。
少し進むと、文章を要約する・無用な省略を避ける、など。
クラスにより様々な文章に取り組んでいますが、今回は自己紹介の文章を書いたクラスをご紹介します。
この自己紹介文は、段落がつかみやすいよう、1段落に1つ、自分の好きなものを書きました。
いくつか書いてからさらに、無用な省略を避けるため、クラスメートの文章を交換して
添削したり推敲したりして、改めて自分の文章を見直しました。
清書してから全員分を読みあい、優秀賞を決めました。
その優秀賞から、ここではほんの少しを抜粋してお目にかけましょう。
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写真が好きだ。
町、空、山、花、友だち、近所の子ども、お気に入りのお皿、ケーキ。
私の大好きなものをもっと素敵に見えるよう、私の感じた良いところが少しでも周りの人に伝わるようにとシャッターを切るのはおもしろい。
同じ風景を撮っても人によって映るものが異なる。そこが私にとっての写真の魅力である。
マグカップが好きだ。
色々な模様や形に心惹かれる。棚に並べておくだけで幸せな気分になる。
まだ辺りが静かな夜明けごろに、カフェラテやコーヒーの香りいっぱいにした自室でのんびり過ごす空間は何にも劣らない私の贅沢なオアシスだ。マグカップはそのオアシスに必要不可欠である。
私は音楽が好きだ。親の影響で小さい頃からよく音楽を聴いていた。
落ち込んだ時や楽しい時、音楽は私に寄り添ってくれる。
ただ単に親の影響だけで好きになったのではない。私が小学生の頃に、DREAMS COME TRUEの『何度でも』という曲に、非常に心打たれた。
“一万回駄目でへとへとになっても一万一回目は何かかわるかもしれない”という歌詞が好きだ。
私はその時、友達との関係に悩んでいた。その友達と喧嘩をしていたのだ。私はこの曲の歌詞のように、友達と仲直りできるように何度も話をした。この努力のお陰もあり、その友達と今でも良い関係を築いている。
音楽の力は本当にすごいと考えている。私を心から励ましてくれる存在だ。